- いちゃがりがりってまずいの?
- どれくらい硬いの?
- どうやって食べるの?
沖縄には「いちゃがりがり」というお菓子があるのですが、今まで食べた物の中で一番硬いんじゃないかと思うほどに硬いです。
全国的には知名度は低いですが、沖縄の人はみんな知ってるお菓子で、「子供のころはよく食べたよ~!」とのこと。

子供の歯で食べて大丈夫か心配になります…。
とてつもなく硬いのですが、噛めば噛むほど味が出てきて病みつきになってしまう…。
そんないちゃがりがりをどうやって美味しく、安全に食べるかを考えてみました。
沖縄のお菓子「いちゃがりがり」はえげつないほど硬い!


いちゃがりがりは、スルメの周りに衣をつけてカリカリに揚げたお菓子で、沖縄では硬いお菓子として知られています。
原材料は以下の4つだけ。このシンプルな4つでこんなに硬いものが作れるなんて驚きです。
- 小麦粉
- スルメ
- 油
- 食塩





硬さを何かに例えるとするなら、石ですね…。
本当に硬くて、初めて口に入れた時は驚きました。まず一口目が噛めない…。
それでもなんとか噛んで口の中でゴリゴリかみ砕いていくと、シンプルな味着けの中に広がるスルメの旨味が美味しい!


スルメは真ん中に入っていますが、その含有率は10%ほど(笑)
でも不思議と衣からもスルメの味がして噛めば噛むほど味が出てきます。まるで(めちゃくちゃ硬い)スルメ!
いちゃがりがりのは、沖縄の方言で「めちゃくちゃに硬い」という意味です。
商品名の通り、類を見ない硬さ…。歯が割れた、折れたという人もいるようです。


パッケージには「かむちからでアゴを強くします。」との記載が…!



アゴを強くする前に歯を大事にしたい…!
沖縄のお菓子「いちゃがりがり」はまずくない



いちゃがりがりってまずいの?



硬くて美味しくない
私の旦那は沖縄出身なのですが、いちゃがりがりは「硬くて美味しくない」と言います。
ではまずいのか?と聞くと、「まずくはない」とのこと。
旦那以外にもいちゃがりがりの感想を聞くと「硬い」「美味しくない」とは言うけど、まずいと言う人はいません。
実際に私が食べてみても、いちゃがりがりの味はまずくないです。
塩と油のシンプルな味付けだけど、噛めば噛むほどスルメの風味がしてきて、めちゃくちゃ硬いのにもう一口食べたくなってしまう…。癖になる・病みつきになるような味です。
美味しいかと聞かれると…?普通のおせんべいが美味しいか?と聞かれると「普通」と答えますが、そんな感じです。
特別「美味しい!」とは言わないけれど、なぜか食べたくなる・食べだしたら止まらない…!決してまずいということはないです。
そして、みんなが美味しい!と素直に言えない原因として、「硬い」の部分かかなりネックになっているのでは…と感じました。確かに硬くて噛めないものを美味しいとはなかなか思えませんよね。
そこで、食べやすいアレンジを考えてみました。
いちゃがりがりの食べやすいアレンジ方法


いちゃがりがりは、基本的にはそのままガリガリかじって食べる食べ物です。
しかし、その硬さを甘く見てはいけません…。前歯で無理やり噛もうとすれば、前歯が折れる可能性があります!
人は物をかむ時に、まず前歯で嚙み切ろうとしますよね。もちろんいちゃがりがりもそうしたいのですが…。



これは…アカン…!
と、本能が拒否しました。いつか前歯をボッキリ折られる・欠ける可能性があります。
食べにくいですが、絶対に奥歯を使って嚙み切るようにしましょう。
しかし、歯の治療をして奥歯に詰め物がある人は要注意…。
私も以前食べた時は詰め物が無かったので奥歯でガリガリ食べていましたが、今は奥歯に大きい詰め物があります。
ガリガリやってるとポロっと外れてしまいそうでとても怖いです…。
そこで、小さく砕いてから食べてみてはどうだろうか、と考えました。
砕いて食べる
まずはダメもとで素手で折ってみます。
力を入れて折ろうとしても、やっぱりなかなか折れない…。何個か試しているうちに、パキッと折れるものがありました。
少し長めのいちゃがりがりかつ、形状によっては折れるようです。
しかし、4センチほどになってしまったいちゃがりがりは、もう素手では細かくすることができません。


そこで切ると言えば包丁ということで、包丁で切ってみることに。
グッと押すように力を入れても、のこぎりのように前後に動かしてもビクともしません。
もっと頑丈な料理包丁なら切れるかもしれませんが…。これ以上力を入れるのは危険&刃こぼれするので包丁は諦めました。


続いて、鋭利なもので突き刺してみようと思い、フォークの登場です。
力を入れて「えいっ」と突き刺しますが、「ガンッ」という音がするだけでいちゃがりがりは無傷。
フォークの強度の方が心配になり、こちらも諦めることにしました。


もうこれ以外に勝てるものが思いつかない…!最終手段のマイナスドライバーで挑戦です。
「えいっ」と突き刺すよりは、ぐりぐりとねじ込むように力を入れると、ポロッと砕くことに成功しました!
少しずつ少しずつ砕いていき、なんとか細かくすることに成功!2㎝ぐらいの塊にすることができました。


ドライバーで少しまな板に傷がつきますが、砕けたので良しとします…。



こうしてみると、クルトンみたいですね。
試しにひとつ食べてみると、もちろん硬いんですが、大きいまま噛むよりはるかに噛みやすい!
歯への負担が軽減され食べやすくなりました。
いちゃがりがりが食べたいけど、歯が心配…という方は、砕いてから奥歯で食べることをおすすめします。
汁物に入れる
硬いクルトン状になったので、コーンスープに入れても美味しそうですね。
しかし、味がスルメ味…。みそ汁に入れたほうが美味しそうだなと思い入れてみました。


みそ汁にパラパラと入れて、ひとつ食べてみます。
やはり入れてすぐは特に変化は無く、硬いいちゃがりがりのままです。
少し汁の中に沈めて5分ほど放置してみました。


すると、少しまわりがふやけてなんだか柔らかそう!
食べてみると、真ん中は硬いままですが、まわりがふやけてかなり噛みやすくなりました。
みそ汁を吸っているので、みそ汁といちゃがりがりの味がマッチして美味しいです。
柔らかさがアラレに近くなったので、この方法でお茶漬けに入れたらすごく合うと思います。
イチャガリガリをそのまま食べることに飽きたら、クルトン状にして汁物と合わせたら楽しめそうです。
まとめ
いちゃがりがりは石のように硬いお菓子です。
スルメを衣で包んで揚げており、噛めば噛むほど旨味が出て美味しいですが、歯にかなり負担がかかるので注意しましょう。
食べる時は前歯で噛み切ろうとせず、奥歯を使ってかみ砕いてください。
いちゃがりがりをそのまま食べるのはかなり硬いので、小さく砕いてから食べることをお勧めします。
砕くときは調理器具では役に立ちません。マイナスドライバーやペンチなど工具を使って砕きましょう。



美味しいけど、歯には本当に気を付けてください…!
砕いてクルトン状にしたいちゃがりがりは、汁物に入れると若干ふやけて食べやすくなります。
スープやお茶漬けに入れて食べることもできるので、ぜひ試してみてくださいね!

